M先生の膀胱結石に対する処置が旧いといっていた、妹の友人獣医師は、
よくよく聞けば、それは間違った処置じゃない、と意見を変えた。
だけど、私はやっぱり納得がいかなかった。
塩分の多い療養食を腎臓の検査もなしに食べさせるというのは、いかがなものか。
それに今だって、どれくらい弁膜症が進んでるかわからないのに、
適当に投薬されているような感じがした。
そこで、私はM先生に直接話すことに決めた。
私:近所の弁膜症の子たちはみんな検査してますけど、
うちのねねはエコー取らなくていいんですか?
M先生:う〜ん。とってもええけど、僕じゃあ分からんよ。
あれ、すごい難しいねん。救急で働いてる僕の友人でも、
なかなかちゃんと判別できへんらしい。
私:(じゃあ、近所の獣医たちが見てるエコーってなんなんだ!?)
M先生:じゃあね、こうしよう。今度、九州からM大の心臓外科専門の教授が、
うちの患者の検査に来てくれるんやわ。その時一緒に見てもらえるよ
うに、頼んでみよう。
私:え? いいんですか?
M先生:だって、僕如きが見たって、意味ないもん。
M先生は、その、M大のH先生の研究室に電話して、OKを取り付けてくださった。
こうやって、自分ではコレはできない、とか、きちんと言うあたり、
まだこの先生は誠実なのかもしれない。
検査場所は、箕面にある北摂動物救急病院の2F。
行ってみると「獣医教育・先端技術研究所」と書いてある。
M大の先生に診てもらう。
M先生なら、まず毛刈りをしてからするのに、このH先生は、
そのままエコーを当てる。
「うう〜ん」
な、なんだろう……?
「かなり、
脂肪と毛で、見難いですねぇ」
……
「いやあ、この子の
脂肪が邪魔をしましてね……」
「
脂肪が……」
脂肪、脂肪と連発される。
そこまで太ってないと思ってたんだけど。
まあ、たしかにちょっとぷりってしてるかな、とは
思ってたけど。
帰り際にも、
「痩せてて病気になるということはまずありません。
でも、
太っているといろんな病気が出てきます。
やせさせることが必要でしょう」
と、念押しされてしまった。
で、結果は、
「確かに弁膜症で、血液の逆流も起きてますが、まあ、
初期・中期・末期と分けた場合の、初期から中期の初め、
というところでしょうか。なにぶん、
脂肪があって明確に
見えなかったものですから……」
と、言うことでした
薬も今のままでよいし、まだ塩分制限も必要ない段階だといわれ、
食事も、手作りで塩分のないものを与えていると伝えると、
ああ、それはいいですね〜
とのお返事だった。
ただし、この病気は、あと何年ですという予言ができないらしく。
なが〜く生きる場合もあれば、すぐに悪化してしまうケースもあるんだとか。
どちらにせよ、穏やかに大事にしてください、ということだった。
しかし、このM大のH先生、やはり九州弁で、のんびりした話し方。
いうなれば、九州弁のちょっとのんびりしたミスター長島という感じだ。
まあ、とにもかくにも、大事に大事にしていけば、いいよね。
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